西郷どん、のおかげで今や鹿児島は見つめられている都市に。
九州の中でも遠く鹿児島まで来るとさすが暖かい。
市中心部からも手に取るように見える桜島。
順光で家並みもない静かな錦江湾とともに撮影するなら瀬々串近辺。
鹿児島市内から指宿方面行きに乗車して市内を南下。有名になった平川動物園行きが頻繁運転されているが、動物園行きのバスは国道226号線から右へと分離。通院、面会者が利用する鹿児島赤十字病院を通過するとここまで止まりが多く、残るは指宿行き便だけに。でもこの近辺から片側一車線になり国道は錦江湾沿いを快走。
前述の通り路線バスの便数は少なくなり枕崎行きが一日に数本。しかし同じ枕崎行きでも鹿児島空港発の高速バスも数本ある他、この枕崎へ向かう観光バスは頻繁に通る。
交通量はまだ多くまわりの車が入らないようにするにはさらに南へ行ったほうが良い。
桜島の煙の行方を追ってなら更に難しさが増すが、ほぼ終日順光な中、静かな内海で桜島眺めていれば足の先まで体全体が癒されそうな場所でもある。
<2018年 2月掲載>
県外からは先ず那覇空港へ。そこで乗り継ぎ久米島空港へ。空港は島の最西端。連絡する町営バスで島の東の果てまで貫き、その果てに奥武島がある。
飛行機が着くと連絡するバスは一路線。飛行機到着時間に連絡し発車し外周道路、久米島一周道路の南側を東へと走る。離島の多くは山で囲まれ外周道路が生活道路でその道路沿いに民家や商店が点在する。光の影響か多くの島は島の南側が栄えている。
久米島も例外ではなく時々見えるエメラルドの海、東シナ海。船での玄関口、兼城港(かねぐすく)。島内一番の見どころ、イフビーチ。そのためか港にも空港にも近くないこの辺りが一番栄えていて、空港近くとここにしかない24時間営業のコンビニの前を通りバス車庫をかすめる。そして海中道路を走り通すと奥武島へとたどり着く。その先、西奥武でUターンし久米島へもどり車庫のある営業所が終点となる。
気の遠くなる場所に思えるが久米島空港に1台しか止まっていないバスに乗れば白い砂、エメラルドの海に輝く、美しき奥武島に到着する。
<2018年 4月掲載>
絹の里として知られている川俣町。昭和の印象が強く建造物愛好者には静かに話題となっている。三階以上のマンションは見当たらず、集合住宅は郊外に団地、中心地は新しいアパートも二階建て。町のメインストリートは個人経営の商店街。食堂、旅館、呉服店、理髪店。大手メーカーの看板かかげた電気屋さん。通学帰りの小学生を見かけた傍らに本屋さん、文具屋さんがある。店舗を挟んで蔵がところどころ。路地に入ると長屋の民家。
町内を走る路線バス運行は3事業者。写真の福島交通が、国道349号が南北に通っているので町を一旦ひとまわりして両隣への集落へ。1972年に廃止となった川俣線鉄道代行バスは東北本線・松川駅から福島交通川俣営業所近くの川俣高校までカネハチタクシーが受託して運行。ジェイアールバス東北が福島駅から国道114号線をほぼ一時間おきに川俣高校まで、いずれも町を貫いている。町の隅々までのアクセスは町によりデマンドタクシーが運行されている。
このほか長距離便として高速車両を使用した福島交通の福島駅〜原ノ町線が町の主要停留所に停車する。ほぼ同じルートをたどる東北アクセスの便は、町を通り過ぎた「いいだて村道の駅」に停車する。
都会から離れていることもあるけど、人口に対してバス路線も多いし、生活の一部として今後も運行を続けて欲しい。
<2018年 6月掲載>
東野交通は9月末日をもって100年以上続いた歴史の幕を閉じることになった。
沿線数多くある温泉の中で板室温泉の表示を見るとその終点へ行って見たくなる。黒磯駅は那珂川に沿って北上する那須高原への代表路線が発着するだけあって多くの乗客が行列をなしている。その発車数分前に板室温泉の表示をしたバスがやって来た。
黒磯駅を出て県道39号線をひたすら走る。県道だけあって古い町並みも、しばらく走れば田畑が広がりそうだが、なだらかな上り坂となり徐々に森林が目立ち始める。正面に山々が迫ってくると板室温泉に吸い込まれる。自由乗降バスなので終点手前の日帰り温泉の前で停車しほとんどの人が降車。宿も数件ありムード良き温泉町。その行き止まりが終点の折り返し所。バスはUターンする。
さあここからは週末と学休日のみしか走らない区間に。民家はほとんどない。終点は那須ハイランドパーク。写真はその平日は走らない森林の中を行く姿。東野交通は那須地区の路線を一手に営業し別荘と森林が良く似合う。
同じ栃木県の関東自動車との合併で名前はなくなるが、運行は今まで通り。いや今後さらなる発展に期待したい。
<2018年 9月掲載>
新宿からの高速バスの終点にもなる修善寺。
電車の終点修善寺。東京からの特急踊り子号の終点でもある。ここの駅前は各 地へ行くバスのターミナルでもあり終日路線バスが多数待機している。
その中の一つ、河津駅行きに乗る。経路を見ると天城峠の文字が。先ほど新宿 から乗って来た若者も行き先を決めていなかったのか、路線図見たり案内所に 駆け寄ったりしてこのバスに乗り込んだ。温泉地修善寺から郊外へ出れば、わ さび畑も広がる。国道を快走し歌にも歌われた天城峠を越える。越えればひと だんらく。
湯ケ野を過ぎて河津に近づくにつれて車窓から色濃き桜が咲き競う。これが河 津桜。河津町役場前で降車すれば、道路の右左に桜トンネルができている。
役場前バス停は黒山の人だかり。そこを過ぎて右折すると原木が鎮座している。 ただの一本だけ、周りの堤防などまとまって美しさをかもし出しているが、こ こを通る人が足を止めたり、観光バスが徐行したりしている。まさに河津桜の 源だ。
写真のバスは東京からやって来た美杉観光バス。
<2019年 2月掲載>