バス風景を行く [6]

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26 まもなく収穫、東海のオレンジ薩捶峠(さったとうげ)

ジェイアール東海バス他 (東名高速線・東京~名古屋他)

Satta_Touge

東京名古屋を結ぶ東名高速、そこを走るバスは観光バスも高速路線も数々ある。
そして東名の眺める景色は数々あるが、かつての東海道をしのぶに至るかは如何に。
東海の代名詞、富士山。そして太平洋を望むには、ここ興津海岸沿いが3キロに及ぶ。
蒲原トンネル抜けて約3キロ、まもなく海岸線に出る。広がる太平洋の眺めは気持ち良いが、反対に山側に目を向けると晩秋から春先に向けて、色濃い緑の葉にさわやかなオレンジの実が生っていることに気が付く。
みかんのオレンジ色は東海道代表するカラーだ。
ここへ来るには旧東海道を歩くことになるが、最近流行しているウォーキングの人気コースのひとつだ。(高橋)


<2011年2月掲載>

27 夏も近づく、、、どこまでも続くお茶畑

しずてつジャストライン(株) 金谷駅~牧の原小学校~相良営業所  

Makinohara Cha Field

東海道本線金谷駅。ロータリー左折すると左へ半円を描いて急坂を登る。今発車した金谷駅が眼下に小さく見え、その先は馬でも越せなかったのか穏やかに大井川が流れる。坂を登りきった右手にはお茶の全てが解るお茶の郷博物館がある。
車窓のあちらこちらに茶畑が見受けられるが、それが次第にあたり一面広がる。茶摘をする姿、畑の中には工場が、工場では蒸してもむ作業が煙突から漂う。その香りは車内にも届く。起伏のある道を降りても茶畑は広がり日本人であればこそ飲むお茶。毎日口にするだけあって畑もこんなに存在することが納得できる。
午後になれば下校の小学生も乗ってくる。車内は賑やかになり相良到着。終点相良営業所から徒歩5分で駿河湾に出る。松並木が続き遠浅の砂浜で夏は海水浴場で賑わう相良サンビーチである。(高橋)


<2011年5月掲載>

28 奈良の鹿をながめて

奈良交通 市内循環・JR奈良駅~近鉄奈良駅~春日大社表参道~JR奈良駅  

Nara Kouen

JR奈良駅を出発して近鉄奈良駅を経由、市内循環外回りに乗車して東へ。古都の古き家々をかすめて右折すると奈良公園。奈良のシンボル野生の鹿が付近一帯を気ままに歩き回っている。最寄のバス停は春日大社表参道。雄鹿には立派な角が生えているが秋は角切りのシーズン。ここまで伸ばした立派な角も危険防止のため切られてしまう。
奈良に時間がなくて訪れる人にはオススメのバス路線。運行本数も頻繁な同循環バスに乗って車窓を眺めるのもいいだろう。
鹿は草食動物なのでおとなしいように思われるが、時には危険な行動をとる場合がある。特に、出産期(5月~7月ごろ)や発情期(9月上旬~11月下旬)は、鹿たちの気が荒くなり、危険な行動をとることがるので注意。発情期が終わっても、角のある鹿には近づき過ぎないようご注意を。間違ってゴミを捨てるとそれを食べたりして病気になる鹿も数多いし、乱暴な行為は避けるように。臆病な動物なので近寄っても逃げていってしまうこともよくあること。シカにシカトされないように楽しんでもらいたい。(高橋)

参考: 鹿に接するときの注意(奈良の鹿愛護会)


<2012年1月掲載 2012.1.21一部修正>

29 オープンデッキのバス乗って春風浴びよう

日の丸自動車興業(株)、(株)はとバス[東京都内定期観光]

OpenBus

今年の冬は長く、やっと春が来た、と言いたい人も多いだろう。そんな春にオープンデッキの二階建てバス乗って春風を味わおう。写真左側は、日の丸自動車興業のスカイバス、右側ははとバスのオー・ソラ・ミヨ。今やスカイツリーは東京の新名所。こんな場所は定期観光どうしがこうやって並ぶこともある。両方とも乗ってみての、'のりくらべ'もたのしいだろう。
警報など危険と判断される時以外は雨の日も冬の寒い時も夏の暑い時も運行は通年されているが、防寒、日焼け対策は自分で準備となる。見上げれば大空が広がる。樹木が手にとることも出来るが、運行中に席を立つことは厳禁となっている。
オープンデッキのバスは季節に関係なく運行されています。(高橋)


<2012年4月掲載>

30 のどかに牧場眺めて

観光バス (千葉県房総半島)神奈中観光(株)

Kanachu Kanko Bus

季節問わず動物が草を食む姿はとてものどか。ここの牧場では、牛、馬、羊、豚等々、殆どのの動物にふれあう事が出来、季節問わず見られる風景。特に冬のない南房総は東京近辺から多くの観光バスが訪れる。アクアライン開通以来神奈川県からも多くの観光バスがやって来る。写真の車両は神奈川県の路線バス名門、神奈川中央交通のグループ会社、神奈中観光。
この場所は、九重駅からすぐで館山日東の路線バスも運行されるほか、高速バス、千葉行南総里見号、東京行なのはな号も頻繁に通る。


<2012年9月掲載>


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